独特の構造を持つロータリーエンジン

ロータリーエンジンは現在のメインストリームであるレシプロエンジンとは違い、独特の構造を持っています。
レシプロエンジンはピストンで上下運動を行い、クランクシャフトによって回転運動を得る構造です。一方、ロータリーはローター(回転子)の回転運動によって動力を得ます。構造が単純なため、レシプロエンジンにはある吸気バルブも動弁もありません。
レシプロエンジンが1回燃焼するのにクランクシャフト2回転する必要があるのに対し、1回燃焼にエキセントリックシャフト1回転ですむので、同排気量ならばパワーは2倍。このためエンジンの軽量化やコンパクト化が容易で、構造を極限まで削ぎ落とすスポーツタイプの自動車に向いていると言えます。
しかし欠点もあります。単純な機構であるために、ガソリン使用だと排ガス浄化に不利なのです。
排気量を減らすための低回転時にはガソリンを多く使用してしまい、ガソリンの燃費をよくするためには排気量の増加が防げない……という、あちらを立てればこちらが立たずな構造上の問題があり、このため排気ガス制限の厳しいヨーロッパなどでは基準をクリア出来ないでいました。
このまま消えてしまうのかといった情勢もありましたが、水素燃料と相性が良いということもあり、現在では電気自動車やハイブリットカーといった自動車の「ハイパワーでエコロジーなエンジン」として開発が進められています。}PgžxQ